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チゼルグラインド考察 (過去記事リバイバル) [ナイフ]

チゼルはあまり好きではない、とは言うものの、こういうナイフはチゼルにしないと成り立たない。
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2ちゃんねるに、こういうナイフはブレードむき出しで怖いというような書き込みがあったが、閉じた状態では、どのように触っても指が切れることはない。
右利きの人にとっては至って安全なモデルだ。

しかし、左手でワンハンドオープンクローズしようとすると手を切りそうになるし、試しにやってみたら実際怪我したので左利きの人にはお勧めできない。

これらは見ての通り全て左チゼルだ。日本式のチゼルは原則右チゼルなので、考え方の古いタイプの日本人からは出てこない発想だろう。

チゼルをうまく利用して刃を鋭くしていると思うのが、エマーソンのカランビット。
(ただ、これが目的でチゼルにしたのかどうかは想像の域。)
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標準的なナイフのエッジは40度、鋭いもので30度だが、これはなんと20度。
Vグラインドを縦に半分に割ったような感じか。
並みの切れ味じゃない。
これだけ鋭角にしたらナメるのも早いだろうが、さっさと敵を殺してしまえばエッジがナメても構わないだろうという考えか?

さて、先のナイフに話を戻そう。
この手のナイフは写真4・5のようにブレードを押し出してオープンすることもできるので、軍手をはめているときにかなり扱いやすい。
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また、ロック解除すると写真8・9のようにブレードが重力でおりてくるものはクローズも容易だ。
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ただ、言うまでも無いが、快適なのはオープンクローズであって、チゼルグラインドのブレードが使い心地いいわけではない。

俺が特に強く感じるチゼルグラインドのデメリットは、まともな方法では真っ直ぐ切れないことだ。
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だが、なぜか斜めに寝かせて切ると真っ直ぐ切れる。
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切り口が斜めになるので工作用としては使いづらいが、大型ダンボール箱や什器の解体などにはいい。
ただし、これがやり易いのは右利きでは西洋式の左チゼルであり、日本式、シルバー&ブラックナイト、リントンの大型フォルダのような右チゼルでは非常にやりにくい。左利きの場合、当然この逆となろう。

俺は日本式の片面グラインドの包丁を持ってないので、それについてどうこう言う資格は無いが、刺身や三枚おろし等は片面グラインドのほうがやりやすいのだろう。

また、ネット通販している刃物店を調べてみたところ、左利き用や両面グラインドのものも売られていたので利き手や好みによる問題は特に無いようだな。

次回はマンティスナイフについて少し。

今日も御来訪ありがとう。それじゃあまた次回も御来訪よろしく。

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買って良かった。そしてもっと早くに出会っていたかった。

まずはこの特急じょうご。
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口をつけずに飲んだペットボトルを使い回しするときに便利。
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ハイスピードで注げる。
ネジでがっちり固定できるわけではないが、結構安定して乗っている。

がっちり固定したい方はこちらを。
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空気の逃げ道は無いので、液体をガーッと注ぐのには向いてないかもしれないが、場面によっては超強力。
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一番早く出会いたかったのがこれ。粉末用のじょうご。
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これに出会うまではこんなことやってた。
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快適さがまるで違う。
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これはまだ使ってないが、便利なのは明白。
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早く使う場面が来て欲しい。
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Coldsteel Spike Series (過去記事リバイバル) [ナイフ]

言っちゃ悪いんだが、コールドスチールのメーカーサイトの写真はどうにも商品の魅力が感じられない。
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これは一例として、新型スパイクだが、かつてのカスタムシリーズでさえ、あまり魅力的に見えなかった。
そもそも写真に見えない。なんとなく、写真を加工した「絵」のようで、また、ブレードには輝きが無い。

紙製のカタログにはこんなにいい写真載せているのになあ。
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メーカーサイト、もっと客が買いたくなるような写真載せろよなー。

新型スパイクは結局買わずじまいで、今日は旧型のリバイバル記事。

形状そのものは旧型のほうが好きだ。いずれも台湾製の上質なもの。
(既に完売取り寄せ不可)
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ここで、ナイフショップ・シェフィールドさんの説明文を拝借する。
「必要最小限のレベルまで軽量化されたWEAPONです。
5ミリ強もの厚さを持つブレードは小刃を設けずにフラットグラインドされています。」

小刃を設けずにフラットグラインド、それすなわち、ベベルのグラインド角がそのままエッジ角ということになる。
そして、同じ人が砥いで比較した場合、エッジは鋭角であればあるほど切れ味が鋭い。

それを頭に置いて、この写真の左端を注意深く見てくれ。同じ深さで紙箱に突き刺した跡だ。
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ほれ、シミタースパイクが最も鋭角で、続いてボウイスパイク、それ以外は同じくらい。
切れ味は薄い紙で試し切りしてみるとわかる。
本来は突き刺し攻撃をメインとする武器なのだが、
実用ネックナイフとして使っていくとき、切れ味重視ならシミターかボウイがいいのがなんとなくわかるだろう。

あと、もうひとつ、小刃を設けずにフラットグラインドされているということは、
この砥ぎ角を維持したければ、ブレード側面全体を砥がないといけない。
エッジ先端だけ砥ぐやり方では、砥ぎ角は鈍化してしまう。

エッジ先端だけ砥ぐやり方でも切れ味の鈍化が少なくて済むのはシミターとボウイと言えるだろう。
この点では、新型スパイクもかなりいいセン行ってそうだ。

ネックナイフとして装着すると、こんな感じ。
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ハンドルの形がかなり良く考えられていて、とても細いにもかかわらず、どれもグリップがいい。
値段も高くないし、ブレード形状や大きさが使用目的に合えばお勧めだ。

次回はチゼルグラインドについての考察を少し。

今日も御来訪ありがとう。それじゃあまた次回も御来訪よろしく。

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こんな工具があったなんて・・・
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妹に教えたら、妹も即買いだった。

しかし、もっと早くに出会っていたかったなあ。今までどんだけ苦労したと思って・・・
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CRKT 6663 Bud Nealy Pesh-Cabs (過去記事リバイバル) [ナイフ]

後にも先にも、俺はこういう形状のブレード持つモデルはこいつしか知らない。

CRKT の Bud Nealy Pesh-Cabs 、台湾製の上質なマニュアルライナーロックだ。
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精度良好、アクションスムーズ、初期刃付け良好、グリップ感触良好、左右どちらの手でも操作快適。

エッジ部分は何の変哲も無いハーフセレーションだが、切っ先部分は全く切れない。
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ただ、先端は鋭く尖っているので、突き刺す力は強い。
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スプレー缶のガス抜きとか、工作で鉄板に穴開けたりとかに便利。
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戦闘に使うなら、頭蓋骨ぶち抜くとかやりやすいだろう。

俺が思いついた用途はこの程度なのだが、
これの元記事で御来訪者様の一人・又三郎さんから目の覚めるようなコメントを頂いた。

「濡れたロープをほどくのに役立つだろう」

ああ!なるほど!と、思わず膝をたたいた。

ここにそのコメント(全文)を転載させて頂く。

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案外SEALSなどの要員がロープワークするにも良さそうですね(^^)ノ
濡れたロープは一度結ぶとなかなか手ではほどけないので、
古いタイプのヨットマンナイフには必ずそれをほどくためのスパイクがついてますが、
アメリカのヨット愛好家のフォーラムで、ハーピーの先端を丸め、1/4ほどエッヂを潰しておくと
一本のナイフで切断とほどきの両方が兼ねられますみたいな書き込みを読んだ記憶があります。
ハーピーはレクター博士が使わないととても武器にはなりませんが、
これなら船上での作業と戦闘が兼ねられる、かも知れませんねf^_^;

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濡れてなくても、固く結んでしまったロープをほどくのはやっかいだ。
俺はラジオペンチを使うことが多かったが、こいつを使ったほうが
ロープの傷みが少なくて済みそうだな。

欲しがる人は限定的かもしれないが、廃番になったのが残念至極なモデルのひとつだ。

次回はコールドスチールの旧スパイクシリーズをリバイバルさせる予定だ。

今日も御来訪ありがとう。それじゃあまた次回も御来訪よろしく。

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セブンから新発売のこれ、旨いんだが、しょっぱ過ぎる。
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もう、飯のおかずになりそうなくらいしょっぱい。
ただ、しょっぱ過ぎると思うと同時に「こいつはキュウリを大量にぶちこんだらもっと旨くなるだろう」とも思った。
というわけで、写真のこれは二回目の購入。

今回はあらかじめキュウリを二本用意。
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細切りにする。
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キッチンポリ袋に入れて冷蔵庫もしくは冷凍庫(急ぐとき)で冷やす。
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冷凍庫の場合は凍結させないよう注意。

夏場はフライパンが生ぬるいので、氷を入れ、くるくる回して冷やす。
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冷えたフライパンにキュウリと棒棒鶏麺を入れて素早くかき混ぜる。
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旨い!文句無しに旨い!リピート決定!
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ただ、俺的にはしょっぱさにまだ余裕があるのでトマトも一個加えてもいいかな。
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Smith & Wesson Power Glide (過去記事リバイバル) [ナイフ]

落下傘部隊が使用するナイフにこういう構造のものがあり、それをモデルにして作ったという。

スミス&ウェッソンのパワーグライドだ。

この写真はナイフショップ・シェフィールドさんのもの。使用許可はもらってある。
(既に完売、取り寄せ不可)
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落下傘降下での着地の際の衝撃で折り畳みナイフが開いたり、あるいはシースナイフが鞘を突き破って身体に刺さるというような事故を予防するため、クイックさよりも安全性を優先した作りになっている。
台湾製の上質なものだ。

実はパワーグライドには台湾製と中国製のものがあり、俺が入手した中では、このハンガーキャリーのタントーブレードの他に、同じハンガーキャリーのノーマルシルバーブレードが台湾製、シースキャリー・カモブレードのものが中国製で、中国製モデルも品質は良好だった。

精度良好、初期刃付け良好、ハンドルにはクセが無く、使い心地はかなりいい。

なお、写真1の丸印、ここのプレートは俺の好みで左右入れ替えてある。
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写真1~4の動き方を見ても判る通り、本来両手で開くべきもので、ワンハンドオープンは考慮されていない。

だが、俺はワンハンドオープンクローズにこだわるので、こいつもやる。

まず、真ん中の溝に親指の先を食い込ませてこじ開ける。
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これが辛いと感じる人はハンドルエンド、丸印のところでやると、テコの原理で力が少なくて済む。

このあたりまで指で押し広げる。簡単だ。
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ハンドルの一方をしっかり持ち、
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この位置まで力強く振る。
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手を広げて、もう一方の側のハンドルを引き寄せよう。
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そのまま握り込めば、
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オープン完了だ。
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次にクローズ。

真ん中の溝に親指の先を食い込ませてこじ開ける。
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人差し指と中指でここまで広げる。
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人差し指と親指で、ブレードの後端をつまむ。
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ブレードの後端を引き下げる。
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手を広げて、もう一方の側のハンドルを引き寄せよう。
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そのまま握り込めば、
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クローズ完了だ。
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さて、実際に装着してやってみよう。
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慣れてくると、一般的なフォールディングナイフと大差無いスピードでオープンできるようになる。
(クローズはスローモーだが。)

落下傘による敵地潜入という隠密作戦においても、絶対に敵と遭遇しないという保障はどこにも無い。
作戦遂行のためには、あらゆる状況を想定し、確実に対処できるように訓練を積むことが重要である。
健闘を祈る!


さて、次回はCRKTのBud Nealy Pesh-Cabsをやる予定だ。

今日も御来訪ありがとう。それじゃあまた次回も御来訪よろしく。

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俺がこれを発見したのはたまたま偶然。

ピザハットから何か注文して、この箱が来たら試してみて欲しい。
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こんなふうにぐるぐる回したり・・・
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あるいはふらふらとゆすってみたりすると、緑の Thank you ! の文字がふらついて見えるんだ。
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感じとしては、四角い容器に水を入れ、上に発泡スチロールの小片を浮かせてゆすってみたときのような・・・

どうしてこうなるんだろう?赤と緑だからか?それとも文字の形か?

黒マジックで同じような文字を書き、緑色のビニールテープの小片を貼って試してみた。
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すると、黒文字は全くふらつかず、緑のビニールテープは極僅かにふらついて見える程度。
それに比べ、緑の Thank you ! の文字はゆらゆらと揺れて見える。

これは目の錯覚であり、決してオカルト的なものではないはずだが、なんかぞくぞくして鳥肌が立った。
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CRKT 5010 Snap Fire (過去記事リバイバル) [ナイフ]

CRKTのスナップファイアだ。イロモノ好きにはこたえられないモデルだ。
2007年6月に1本当たり8,500円で2本取り寄せてもらった。台湾製の上質なものだ。
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それから約2年後の2009年8月、シェフィールドさんでセール特価 3,880円で登場、
さらに3,550円まで下がった。既に2本持っていたので買わなかったが・・・

さて、後から登場した激安のスナップファイア、これは台湾製か中国製か?

買わずに終わってしまったので、あくまで推測なんだが、オリジナルの台湾製だと思う。
いつぞやのフルクラムフレーム同様、廃番放出品だろう。

根拠は、
1.定価11,550円と書いてある。
2.ブレード鋼材がAUS8である。中国製のリバイバル品にAUS8は無いと思う。
3.かなり早い段階で売り切れてしまった。リバイバル品ならそう簡単に売り切れにはならないはず。

この写真はナイフショップ・シェフィールドさんのもの。使用許可はもらってある。
(既に完売、取り寄せ不可)
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なので、ここから先は中古市場で運良く見つけられればということになるが、ネットの中古通販で、
「台湾製オリジナルか?中国製リバイバル品か?」と心配する必要は無いだろう。
こいつに中国製モデルは存在しないはずだ。

こいつの一番の特徴はひときわ目を引く虹色の車輪だ。
この車輪の素材が何なのかは判らない。少なくとも磁石はくっつかない。

この車輪、左右についているが、オープンクローズに使うのは左サイド(写真1の側)だけで、
右サイド(写真2の側)は飾りだ。クルクル回るがそれだけだ。
ただ、ロック解除の際のプッシュには反応する(写真10)。

オープンクローズの際、ホールドの要となるクリップの位置と形は絶妙だ。
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まず、オープン。人差し指で車輪を回転させ、120°くらいまで開く。
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ここから先はテンションがかかって人差し指1本では無理だ。
色々やってみたが、一番大きな穴をサムホール代わりにするのがやりやすい。
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あと、人差し指位置はそのままで親指でブレードのキックを押してもいいだろう。
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次にクローズ。車輪を上からぐっと押すとロックが外れるので、そのまま120°くらいの位置まで回し
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後は人差し指か親指でパタンと閉じるだけだ。
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このままだと、作業中に親指に力を入れると写真10・11のようにロックが外れる恐れがあるわけだが、
そうならないようにちゃんとセーフティがついている。
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初期刃付け良好。ただし先端 4mm ほどは鈍角気味の仕上がり。
精度、かなり良好。
オープンクローズ、スムーズだが、一部、バネのテンションのため少し力の要る場面有り。
グリップ、まずまず良好。力の要る作業よりはむしろデスクワーク等、軽作業向きだと思う。

これの元記事を書いていた頃は、シェフィールドさんのヤフオク1円セールにこいつが何度も登場したため、面白がって

「緊急指令!スナップファイアを激安でゲットせよ!
ただし、この件に関し、いかなることがあっても当局は一切関知しないのでそのつもりで。
なお、このテープは自動的に消滅する。成功を祈る。」

なーんてことを書いたのが今では懐かしい思い出だ。

ナイフって楽しいねえ。

次回はS&Wのパワーグライドをリバイバルさせる予定だ。

今日も御来訪ありがとう。それじゃあまた次回も御来訪よろしく。

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https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20230702-00356163
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