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Quarter Master QTR-3 Templeton (過去記事リバイバル) [ナイフ]

マードック同様、小型でゴツい。なんとなく、これを2番手にしても良かったのではないかという気がするが。

クォーターマスター3番手、テンプルトンだ。
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本題に入る前にちょっとだけ。
前回のバカラスカランビットについて、御来訪者様の一人そまりんさんから次のようなコメントを頂いた。

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私の所持しているR-2は、生産開始から71本目の“初期型” とでもいうべき物らしく、
画像の物と所々異なっている所があります。以下、挙げてみますと…
「ブレード及び金属部の仕上げが異なり艶消しグレーである」
「TEXAS MADE刻印が無い」
「ブレードの“Q”マークの位置が異なる」
「クリップに“QTRMSTA”の刻印がある」
「リング部スペーサーに5本の浅い縦溝がある」
「刃付がかなり鋭い」
本体に関しては以上ですが、箱が現在の「白ダンボールに箔押し」では無く、
無地グレーのダンボールに蓋開き防止“帯”が付いていて、
その帯にQTRMSTAとB.A.BARACAS QTR-2の文字が印刷してある、という物です。
面白いのは、帯の裏に「USA MADE FOR DOMESTIC USERS」「NOT FOR EXPORT」との文言が、
星条旗のイラストを挟んで印刷されている事です。最初は輸出するつもりが無かったのですかね?

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前回の記事で書かないでしまったのだが、俺のバラカスは36番で、そまりんさんのより古い。
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単純にそまりんさんのが改良型なのだろうか?

前々回のマードックもメーカー及びカタログではセレ付きなのに、俺のところに来たのは直刃だった。

バラカスにしろ、マードックにしろ、どうにも奇妙だな。

これについて、いくつかの可能性を考えてみた。

1.気付いたときに改良を加えたり、不要と思うものを削除したりしている。

2.実はクォーターマスター社が一手にやっているわけではなく、
いくつかの下請けに依頼しており、下請けが違うとナイフの仕様や仕上がりも微妙に違う。

3.福引的な面白さを出すために、規格をわざと統一せずに時々変えている。

あくまで想像なのだが、俺は2番だと思う。

で、この直刃のマードック、俺にとってはラッキーなのだが・・・
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A.クォーターマスター本社からこれを作った下請けへの伝達漏れ。

B.下請けの単純ミス。

C.この下請けに対してだけは直刃を指示した。

以上のいずれかではないかという気がする。

こんなことがあるので、今後はシリアルナンバーを必ず書くことにした。


というわけで、俺の元に来たテンプルトン。
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シリアルナンバー 32 。

ところで、ピボットにボールベアリングを使って一番メリットがあるのはどういうケースだろう?

サムスタッド(あるいはサムホール・サムプレート)押し上げのものは?
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これはバック・ストライダー 880SP みたいによほどきついとか、油が古くなってにちゃついているとか、
そんなことが無い限り、ボールベアリングなんか入れなくても快適だ。

セミオートのうち、スピードセーフやF.A.S.T.やASAPみたいにバネ弱めのものはピボット部のスムーズさが
要求されるが、ボールベアリングまでは必要無い。
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Wave feature に至っては、ある程度の摩擦抵抗があったほうが快適で、
エマーソンが絶妙な固さに仕上げていることは御存知の通りだ。
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ボールベアリングが特にモノを言うのは、
ひとつはマードックのように慣性振り出しが可能なくらいにブレード質量の大きいもの。
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この場合はクリックストップは弱めでないとうまくいかない。

もうひとつはなんと言ってもフィンガーフリップ。
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この場合は上記とは逆にクリックストップが強めでないと、腕の振り無しでスパーンとオープンしない。

わざとかたまたまか、テンプルトンはクリックストップが強め。
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少なくとも俺の力では慣性振り出し不可能。

クリックストップはこれくらい強い。
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丸印のところ、指に力が入っているのが指の色で判るだろう。

そして閾値を超えた瞬間、パチンと開く。
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腕の振りが必要無いどころか、真上に向けても減速しない。

ヘクスローブT8でクリップ位置替え簡単。左手での操作性も良好だ。
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エッジはマードックより鋭角で、ベベルのホロウも強いが・・・
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それでもまだ荒仕事ガンガン系のうち。
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とは言え、マードックよりはエッジがそこそこ鋭角なため、ちょっと砥いでやるとこれくらいの切れ味に。
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一般人の日常使用には、マードックよりこっちのほうが使い心地いいかもな。

マードックはハンドルが短く、俺の手でやっと小指が乗る程度。
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手の大きい人にはちょっと・・・という感じだったが・・・

テンプルトンはハンドルにゆとりがある。ある程度手の大きい人でも快適なんじゃないだろうか。
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ハンドルはカクカクしているものの、特に出っ張りが手に食い込むことは無くグリップ感触良好。
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一般的な順手握り以外の握りも快適だ。
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クリップはマードックのような工夫を凝らしたものではなく、ありきたりのものだが、
各握りで先端が手に食い込まない位置に来る。
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精度は完璧ど真ん中ではないが、まずまず良好。
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それにしてもゴツいな。(笑)
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ステンライナーの肉抜き、これはロッキングライナーのテンション調節のためであり、軽量化のためではない。
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その証拠に、反対側は全く肉抜きされてない。
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素晴らしい。(笑)

小さいくせにハンドル重いがブレードも重いため、ウエイトバランスはこれくらい。
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全長 171mm 、重量 185g 、ブレード厚 5.1mm 、
ライナー厚 2.1mm 、ハンドル厚 18.6mm 、クリップ含む 23.5mm

ゴツくても日常使用に使い心地のいいタクティカル系の欲しい人に6番オービルと共にゴリ推しする。
ちなみに初期刃付けはオービルのほうが鋭い。

え?こんなクソ重たいナイフやってられない?
いやいや、そんなことはないだろう。これで重いなんて言ってたら、次のやつどうすんの?


それじゃあ、次回は4番手のこいつ。
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4月28日(日)の夜のアップを予定している。

今日も御来訪ありがとう。それじゃあまた次回も御来訪よろしく。

ところで、メーカーサイトを見ると、3番テンプルトンと4番ハンニバルのカラーリングが3種類になっているな。
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そしてこのナイフのフォルムは8番手ヒギンズのものだ。
次に8番、そして多分他のものも3種類にしていくのだろう。
ふむ、売れ行き良さそうだな。いいぞいいぞ。

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御存知の通り、王将には「餃子の王将(京都王将)」と「大阪王将」の二系列あるが、京都に住んでいた頃、京都駅近く、東本願寺前の王将(京都王将)に時々行っていた。

生玉子にくぐらせてから揚げるここの春巻きが好きで、行くと必ず注文していた。

俺はてっきり「京都王将のやり方」と思っていたんだが、どうも京都があまねくこういうやり方らしい。

高級店では春巻きの皮を使わずに薄焼き卵で作り、大衆的な店では普通の春巻きを生玉子にくぐらせてから揚げる。

この京都式を知ってからというもの、普通の皮パリパリの春巻きは物足りなくて食う気になれなくなった。

自宅でも簡単に作れるので、まだ食べたことの無い人はぜひ一度食べてみて欲しい。

まず、スーパーから冷凍春巻きを買ってくる。
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解凍してからとりかかるのが俺的お勧め。

この量なら玉子は一個で充分。
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均一な卵液にしたいので、なるべく泡立て器を使う。

ゆっくりじっくりなじませる。
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皿に少量余った卵液は、フライパンに投入した春巻きの上から垂らして完全に使い切ろう。

これだけのために大量の揚げ油を用意する必要は無い。
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「少し多めの炒め油」という程度で充分。

まさに春巻きのピカタだ。
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餃子のタレや塩胡椒が合う。
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あと、京都で「旨いなあ」と思ったのは和菓子と懐石料理と駅の立ち食いそばだ。

良く「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」と言うが、俺は京都も食い倒れだと思う。
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