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Quarter Master QTR-4 Hannibal (過去記事リバイバル) [ナイフ]

ばかでかいフォルダというだけならリントンの超大型フォルダをいくつも持っているので今更驚かないが・・・
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どうもこいつは「どうです、カッコイイでしょう?コレクションに1本いかがですか?」的なものではないようだ。

クォーターマスター4番手、ハンニバルだ。
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俺のはシリアルナンバー33。
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しょっぱなから鳥肌立ったのが、グリップ性能の良さだ。
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この丸印のところに指2本乗るみたいな感じで、各々のポジションが全て快適だ。
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これはなんとなく不安定そうに見えるかもしれないが、ハンドル後部の膨らみが手のひらにすっぽり収まって思いのほか感触がいい。
すっぽ抜けるような感じは全く無い。
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枯れ枝などを叩き切るのに良さそうな感じがする。

逆手の場合はあまり後端を握ると安定が悪いのでバリエーションはこれくらい。
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ところで3対もあるこのサムスタッド、これは実用的にどうだろう?
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オープンだけなら1対で充分だろう。なので単なるデザインだけのものか?

メーカーがこれを想定しているのかどうかはわからないが、サムスタッドが3対あるがため、この握りが非常にグリップ強度が高い。
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工作のときにアルファドラドなどでやることがよくある。
ハンニバルは工作向きナイフではないが、キャンプなどで絶対やらないとも言い切れないだろう。
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この握りを通常オープンからやる場合・・・
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指をもぞもぞと前のほうへ移動して行くことになるが・・・
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こういうのはどうだ?まずは3対のサムスタッドを両側からがっちりグリップ。
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そしてハンドル振り出し。
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オープン完了すると同時にグリップも完成している。かなり快適だ。

クリップは左右付け替え可能だが、ハンドルが大きいため、特にクリップホールドするという感じではない。
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しかし、オンレイしているG10のへりに指が良く引っ掛かるため、ホールド感触は良好だ。

このでかいナイフをポケットにクリップオンしても、歩くたびにバタバタしてあまり快適ではないだろう。
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アウトドア使用の場合、シースキャリーのほうがいいような気がする。

クリックストップは特に強くはないが、質量の大きいブレードが初期位置に留まろうとする慣性も手伝って・・・
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水平位置か、少し上向き程度なら腕の振り無しでもオープン可能だ。

エッジは一目瞭然、Aパートはベベルもエッジもやや鈍角気味に仕上げて強度を確保。
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一方、Bパートはそこそこ鋭い。

砥ぎの完成度は 90%程度。Bパートは結構鋭角なので、さらに切れ味を良くするのも簡単だ。
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ところで、4番ハンニバルと7番トーマスマグナムは、この通りアウトラインがそっくりだが・・・
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サムスタッドが無い関係で、トーマスマグナムは、この握りのグリップ強度は強くない。
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指の摩擦でかろうじてという感じだ。

一方、ハンドルエンドは見ての通りのため・・・
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例えばゴーストライダーみたいにハンドルエンドをハンマー代わりにするようなことはハンニバルには不可能。
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なので、ハンニバルとトーマスマグナムのどちらを買えばいいだろうとなったとき、フォールディングかフィクストかという好みの他に・・・

この握りをやるならハンニバル。
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ハンドルエンドをハンマー代わりにすることも想定するならトーマスマグナムということになるだろう。
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精度は完璧ど真ん中ではないものの、まずまず良好。
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さすがに重くなり過ぎると考えたのか、ステンライナーは数箇所肉抜きがしてある。
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別にやってくれなくていいんだが・・・

なのでウエイトバランスはこんな感じ。
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おお!これなら軽量ハンドル好きの人でもオーケーだろう!
全長 277mm 、重量 322g 、ブレード厚 5.1mm 、ライナー厚 2.0mm 、
ハンドル厚 18.3mm 、クリップ含む 23.6mm

というわけで、このモデル、軽量ハンドル好きの人にズバリお勧め・・・

あああ・・・石投げないで・・・

こう握った状態から・・・
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手を離してもギリギリ前のめりに落ちて行かないタイプだ。
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ところでこの両側に三つずつある目。
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これを見た瞬間、カーショウのR.A.M.を思い出した。
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大きさも性格も全然違うが、なんとなくお似合いの取り合わせのような気がするのだ。
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ハンニバルはコレクションアイテムとしてはもちろん、実用ナイフとしてもかなりいいものだ。

そこの軽量ハンドル好きの人、これどうですか?本当にいいですよ。

え?要りませんか?

そうですか。どうもすいません。


さて次回だが・・・

クォーターマスター5番手のこいつを・・・
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比較しつつやっていこう。
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5月5日(日)の夜のアップを予定している。

今日も御来訪ありがとう。それじゃあまた次回も御来訪よろしく。

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これは関西ではぜんざい、関東ではおしるこということになるかな?
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まあいい、つぶあんもこしあんもどちらも好きだ。

それより気になるのが、市販の餡がどれも(おしるこやぜんざいの場合は)二倍に薄めるように指定していること。
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薄くないか?
世間一般こんなものなのかなあ。
ちなみに俺の黄金比率は、角餅一個に対し餡100g、水50cc。
通常角餅三個で作るので、餡300g、水150ccということになる。

あと、必ず原材料表示を確認し、「塩」や「人工甘味料」が入っていたら買わない。
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ソルビトールくらいなら入っていてもいい。
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今のところ井村屋が一番好きだなあ。

そして、餅は焼かず、蒸しにかける。
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餅が焼けた香りは確かにいいのだが、表面が硬くなるのが好きじゃない。

餅を食べるたびに、幼い頃「中のふわふわのとこだけ食べたいなあ」と思っていたのを思い出す。
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Quarter Master QTR-3 Templeton (過去記事リバイバル) [ナイフ]

マードック同様、小型でゴツい。なんとなく、これを2番手にしても良かったのではないかという気がするが。

クォーターマスター3番手、テンプルトンだ。
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本題に入る前にちょっとだけ。
前回のバカラスカランビットについて、御来訪者様の一人そまりんさんから次のようなコメントを頂いた。

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私の所持しているR-2は、生産開始から71本目の“初期型” とでもいうべき物らしく、
画像の物と所々異なっている所があります。以下、挙げてみますと…
「ブレード及び金属部の仕上げが異なり艶消しグレーである」
「TEXAS MADE刻印が無い」
「ブレードの“Q”マークの位置が異なる」
「クリップに“QTRMSTA”の刻印がある」
「リング部スペーサーに5本の浅い縦溝がある」
「刃付がかなり鋭い」
本体に関しては以上ですが、箱が現在の「白ダンボールに箔押し」では無く、
無地グレーのダンボールに蓋開き防止“帯”が付いていて、
その帯にQTRMSTAとB.A.BARACAS QTR-2の文字が印刷してある、という物です。
面白いのは、帯の裏に「USA MADE FOR DOMESTIC USERS」「NOT FOR EXPORT」との文言が、
星条旗のイラストを挟んで印刷されている事です。最初は輸出するつもりが無かったのですかね?

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前回の記事で書かないでしまったのだが、俺のバラカスは36番で、そまりんさんのより古い。
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単純にそまりんさんのが改良型なのだろうか?

前々回のマードックもメーカー及びカタログではセレ付きなのに、俺のところに来たのは直刃だった。

バラカスにしろ、マードックにしろ、どうにも奇妙だな。

これについて、いくつかの可能性を考えてみた。

1.気付いたときに改良を加えたり、不要と思うものを削除したりしている。

2.実はクォーターマスター社が一手にやっているわけではなく、
いくつかの下請けに依頼しており、下請けが違うとナイフの仕様や仕上がりも微妙に違う。

3.福引的な面白さを出すために、規格をわざと統一せずに時々変えている。

あくまで想像なのだが、俺は2番だと思う。

で、この直刃のマードック、俺にとってはラッキーなのだが・・・
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A.クォーターマスター本社からこれを作った下請けへの伝達漏れ。

B.下請けの単純ミス。

C.この下請けに対してだけは直刃を指示した。

以上のいずれかではないかという気がする。

こんなことがあるので、今後はシリアルナンバーを必ず書くことにした。


というわけで、俺の元に来たテンプルトン。
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シリアルナンバー 32 。

ところで、ピボットにボールベアリングを使って一番メリットがあるのはどういうケースだろう?

サムスタッド(あるいはサムホール・サムプレート)押し上げのものは?
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これはバック・ストライダー 880SP みたいによほどきついとか、油が古くなってにちゃついているとか、
そんなことが無い限り、ボールベアリングなんか入れなくても快適だ。

セミオートのうち、スピードセーフやF.A.S.T.やASAPみたいにバネ弱めのものはピボット部のスムーズさが
要求されるが、ボールベアリングまでは必要無い。
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Wave feature に至っては、ある程度の摩擦抵抗があったほうが快適で、
エマーソンが絶妙な固さに仕上げていることは御存知の通りだ。
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ボールベアリングが特にモノを言うのは、
ひとつはマードックのように慣性振り出しが可能なくらいにブレード質量の大きいもの。
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この場合はクリックストップは弱めでないとうまくいかない。

もうひとつはなんと言ってもフィンガーフリップ。
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この場合は上記とは逆にクリックストップが強めでないと、腕の振り無しでスパーンとオープンしない。

わざとかたまたまか、テンプルトンはクリックストップが強め。
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少なくとも俺の力では慣性振り出し不可能。

クリックストップはこれくらい強い。
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丸印のところ、指に力が入っているのが指の色で判るだろう。

そして閾値を超えた瞬間、パチンと開く。
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腕の振りが必要無いどころか、真上に向けても減速しない。

ヘクスローブT8でクリップ位置替え簡単。左手での操作性も良好だ。
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エッジはマードックより鋭角で、ベベルのホロウも強いが・・・
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それでもまだ荒仕事ガンガン系のうち。
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とは言え、マードックよりはエッジがそこそこ鋭角なため、ちょっと砥いでやるとこれくらいの切れ味に。
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一般人の日常使用には、マードックよりこっちのほうが使い心地いいかもな。

マードックはハンドルが短く、俺の手でやっと小指が乗る程度。
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手の大きい人にはちょっと・・・という感じだったが・・・

テンプルトンはハンドルにゆとりがある。ある程度手の大きい人でも快適なんじゃないだろうか。
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ハンドルはカクカクしているものの、特に出っ張りが手に食い込むことは無くグリップ感触良好。
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一般的な順手握り以外の握りも快適だ。
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クリップはマードックのような工夫を凝らしたものではなく、ありきたりのものだが、
各握りで先端が手に食い込まない位置に来る。
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精度は完璧ど真ん中ではないが、まずまず良好。
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それにしてもゴツいな。(笑)
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ステンライナーの肉抜き、これはロッキングライナーのテンション調節のためであり、軽量化のためではない。
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その証拠に、反対側は全く肉抜きされてない。
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素晴らしい。(笑)

小さいくせにハンドル重いがブレードも重いため、ウエイトバランスはこれくらい。
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全長 171mm 、重量 185g 、ブレード厚 5.1mm 、
ライナー厚 2.1mm 、ハンドル厚 18.6mm 、クリップ含む 23.5mm

ゴツくても日常使用に使い心地のいいタクティカル系の欲しい人に6番オービルと共にゴリ推しする。
ちなみに初期刃付けはオービルのほうが鋭い。

え?こんなクソ重たいナイフやってられない?
いやいや、そんなことはないだろう。これで重いなんて言ってたら、次のやつどうすんの?


それじゃあ、次回は4番手のこいつ。
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4月28日(日)の夜のアップを予定している。

今日も御来訪ありがとう。それじゃあまた次回も御来訪よろしく。

ところで、メーカーサイトを見ると、3番テンプルトンと4番ハンニバルのカラーリングが3種類になっているな。
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そしてこのナイフのフォルムは8番手ヒギンズのものだ。
次に8番、そして多分他のものも3種類にしていくのだろう。
ふむ、売れ行き良さそうだな。いいぞいいぞ。

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御存知の通り、王将には「餃子の王将(京都王将)」と「大阪王将」の二系列あるが、京都に住んでいた頃、京都駅近く、東本願寺前の王将(京都王将)に時々行っていた。

生玉子にくぐらせてから揚げるここの春巻きが好きで、行くと必ず注文していた。

俺はてっきり「京都王将のやり方」と思っていたんだが、どうも京都があまねくこういうやり方らしい。

高級店では春巻きの皮を使わずに薄焼き卵で作り、大衆的な店では普通の春巻きを生玉子にくぐらせてから揚げる。

この京都式を知ってからというもの、普通の皮パリパリの春巻きは物足りなくて食う気になれなくなった。

自宅でも簡単に作れるので、まだ食べたことの無い人はぜひ一度食べてみて欲しい。

まず、スーパーから冷凍春巻きを買ってくる。
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解凍してからとりかかるのが俺的お勧め。

この量なら玉子は一個で充分。
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均一な卵液にしたいので、なるべく泡立て器を使う。

ゆっくりじっくりなじませる。
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皿に少量余った卵液は、フライパンに投入した春巻きの上から垂らして完全に使い切ろう。

これだけのために大量の揚げ油を用意する必要は無い。
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「少し多めの炒め油」という程度で充分。

まさに春巻きのピカタだ。
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餃子のタレや塩胡椒が合う。
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あと、京都で「旨いなあ」と思ったのは和菓子と懐石料理と駅の立ち食いそばだ。

良く「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」と言うが、俺は京都も食い倒れだと思う。
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Quarter Master QTR-2 B.A.Baracas (過去記事リバイバル) [ナイフ]

カランビットでここまでゴツいのは見たことが無い。

エマーソンのカランビットなどはかなり繊細なエッジで、戦闘に使う場合、首などの軟らかい部分を狙うことになると思うが、こいつは「どこでもいいから力任せにぶち込む」という闘い方になるような気がする。

クォーターマスター2番手、バラカスカランビットだ。
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今日は一足早く、クォーターマスターの三種類のカランビットの比較をやってみよう。
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バラカスがやたらとゴツく、セオドアとキットがかなり似たアウトラインなのが判る。

まずはハンドル。バラカスは左右対称型。
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重心が左右に偏らない、俺の一番好きなタイプだ。
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リング部分のスペーサーはG10。

セオドアは左右非対称。こういうのを見ると「片側G10無垢じゃないだろうな」と身構えてしまうが・・・
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大丈夫。G10側にもステンライナーが入っている。重心の偏りは大きくない。
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これもリング部分のスペーサーはG10。

キットも左右非対称なのだが、金属部分はブレードとネジ以外ほとんどチタン製だ。
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ハンドルのA,Bのみならず、リング部分のスペーサーC、クリップパーツのD,E,Fまでもチタンのようだ。
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バラカスやセオドアに比べるとかなり軽く取り回ししやすい。

ブレードは見ての通り。一番薄手のキットでも 3.1mmあるのだが・・・
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初期刃付けが一番鋭いのはセオドア。
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エッジは切っ先まで鋭角。砥ぎの完成度 100% 。

二番目はキット。
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これも切っ先まで鋭角なのだが砥ぎの完成度 95% くらい。

バラカスのエッジは特別鋭角というわけではなく、砥ぎの完成度 90% くらい。
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切っ先も針のように尖ってはおらず、頑丈さをある程度重視しているように感じる。
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セオドアとキットは切っ先も尖っている。切れ味重視だな。キットのみスウェッジ付き。
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なお、キットはその特殊なオープン形態により、サムホールはオープン動作に使われることは無い。

グリップ感触を比較してみよう。バラカスは俺の手には少々大きい感じがする。
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穴も大きく、ハンドルも重く、ローリングは怖くて出来ない。手の大きい人にはいいだろう。

セオドアはジャストフィット。しかし、それゆえ、手の大きい人だと窮屈かもしれない。
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サイズ的にはいいのだが、これもまたハンドルが重くてローリングは怖い。

キットも同様にジャストフィット。
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しかもチタンハンドルのため、適度に軽くてローリングがやりやすい。

バラカスもマードック同様ボールベアリングで、ロック完全解除状態だとブレードぷらんぷらんなのだが・・・
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ホロウグラインドが幅広く取られていることと、大きなサムホールがふたつも開けられているため、マードックに比べるとブレードが軽く、また、クリックストップが少々強め。
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そのため慣性振り出しは困難。
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しかし、薬指または小指でクリックストップを外してやれば・・・
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その後簡単に振り出せる。
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マードックとはクリップ形状が違い、ネジも T6 ではなく T8 。
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左右付け替えは簡単で、左手での操作性もいい。

ハンドルは結構凸凹が多いが・・・
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特にどれかの出っ張りが手に食い込む感触は無く、グリップ感触は良好。
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俺の手には少々大きい、と、それだけだ。

精度良好。ばっちりど真ん中。
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なぜか九種類のうち、バラカスのみに TEXAS MADE の刻印がある。
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クォーターマスター社はテキサス州にあるのだろうか。

ステンライナーは肉抜き無し、ブレードはあまり重くないため重心は後寄り。
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全長 172mm 、重量 173g 、ブレード厚 5.1mm 、ライナー厚 2.0mm 、
ハンドル厚 18.7mm 、クリップ含む 23.9mm

アーネスト・エマーソン氏なら、こんなゴツいのも使いこなせるんじゃないか?

とりあえずはコレクションアイテムとして、見た目の好きな方全てにお勧めしたい。

あと、クォーターマスターが採用しているボールベアリング、後から気付いたのだが、ナイフを分解メンテナンスしても鋼球がバラける心配は無いことが判った。
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砂や泥が入ったときなど、安心して分解掃除して良さそうだ。

なお、御来訪者様の一人 Z@CCSさんから次のような御質問を頂いた。
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クォーターマスターR5 セオドア(限定品)かフォックス カランビット G10で悩んでいます。
どちらがおすすめでしょうか?
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なので、R5 セオドアの記事ではフォックス カランビットとの比較をやりたいと思う。


さて次回だが・・・

クォーターマスター3番手のこいつ行こう。
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おっと!フィンガーフリップタイプだな。

4月21日(日)の夜のアップを予定している。

今日も御来訪ありがとう。それじゃあ、また次回も御来訪よろしく。

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いつぞやのレトルトカレーが物凄くしょっぱかったので、腹いせと口直しを兼ねてカレーを作った。
今は4月だが、作ったのは3月中頃。
カレーとかシチューとかおでんとか、一度に食い切れないものは冬場にしか作らない。
(部屋や玄関を冷蔵庫として利用できる。)

プロのように「フォンドボー作って」「スパイスを調合して」なんてことまではしない。
市販のS&Bフォンドボーディナーカレーの固形ルウを使う。
こいつが一番好きだ。
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パッケージがまた変わったな。

いつも思うんだが、パッケージのレシピ通りだと一時間以内に出来上がってしまうな。
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これで旨いカレーになるんだろうか?
俺の場合、シャトルシェフ使って三日がかりなんだが。

この新パッケージの上辺を見ると、「ソテー・ド・オニオン」と書いてある。
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いつもは玉葱のみじん切りを茶色くなるまで炒めていたが、それが既に入っているということか?
それじゃあ、玉葱無しでもいいってことじゃないのか?

茶色くなるまで炒めた玉葱なら食えるとは言え、そこに至るまでに大量の毒ガス浴びることになるので、玉葱無しでいけるならそれに越したことはない。
なので今回は玉葱無しでチャレンジ。

俺は牛すじカレーが好きで、いつもはスーパーで牛すじ買ってくるが、今回ネットで「牛メンブレン」と「牛アキレス腱」を見かけたので初めて使ってみることに。共に1kgドカンと入っていて、特にメンブレンが分割できそうになかったので一気に作ることにした。
牛すじ2kgなので、S&Bフォンドボーディナーカレー固形ルウ6箱。

まず、牛すじを軟らかくなるまで水煮するが・・・
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アキレス腱はスーパーの牛すじ同様、煮崩れてしまいそうだな。
切る必要無しと。
あと、鍋に大量に浮いている脂は後でキノコ炒めに使う。
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メンブレンは結構残りそうなのでハサミで切っていく。

キノコはエリンギ、ブナシメジ、マイタケを使用。
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このうちマイタケは旨味だけ残して煮崩れてしまう。

キノコは多量の油を吸うので、新たに炒め油は用意せず、鍋に浮かんだ牛脂を動員する。
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過去にこいつにワインを加えたことがあったが、カレーに酸味がついたのでやめた。

キノコ炒め後、フライパンに残った脂をすりおろしりんごとすりおろし人参に吸わせる。
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りんごと人参を炒める必要は無い。
こうすると後が楽だと言うだけだ。

牛すじにキノコ炒めを加えてさらに煮込む。
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すりおろしりんごとすりおろし人参加えてさらに煮込む。
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S&Bフォンドボーディナーカレー固形ルウ1箱につき、りんご1個、人参1本、なので今回ルウ6箱なのでりんご6個、人参6本、おまけで人参のぶつ切り1本。
「おいおい、それだとあまりに塩気が足りなくないか?」と感じる人も居るかもしれないな。
いや、むしろここまでしないとしょっぱいんだ。

せっかくの自作カレーなんだから、たっぷりかけたいんだ。
レトルトカレー200gに白飯200gというのは、それより飯が多いと旨くないし、飯が少ないとしょっぱいからなんだ。

ところで俺は白飯200gに自作カレーどれくらいかけてるのか?今まで量ったことなかったので、この機会に量ってみようと思う。

一食目
白飯200gに福神漬け適量。これをゼロポイントとする。
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秤から下げ、好きなだけカレーをかけて秤に戻す。
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432gか。二倍ちょいだな。
あと、味はいつもの俺のカレーだ。
「ソテー・ド・オニオン」はきっちり入っているようで、茶色くなるまで炒めた玉葱のみじん切りを追加する必要は無いと思った。
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少なくとも俺の場合は。

二食目
白飯200gに福神漬け適量。これをゼロポイントとする。昨日と同じだ。
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秤から下げ、好きなだけカレーをかけて秤に戻すと・・・
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424g。似たり寄ったりだな。

やっぱカレーは自作が一番旨いよなー。
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説明書き通りにやる人は別として、千人がカレーを作ったら多分千通りのカレーができるんだろうな。

俺のカレーは甘味が強いので、嫌いだという人も多そうだが、カレーはそれでいいんだよ。

カレー好きな人全員が自分好みのやつを作ればいいと思う。
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Quarter Master QTR-1 H.M.Murdock (過去記事リバイバル) [ナイフ]

クォーターマスター序章

メーカーサイトの写真でも、ショップの写真でも比較写真が無いので、それぞれがどれくらいの大きさがあるのか直感的に判りにくい。
とりあえず、これだけ先にお伝えしておきたい。

ハズレゼロではないようだが、俺のところに来たものは R4 のピボットネジ穴が少し潰れていた他は状態良好だった。
あと、フォールディング派の俺がフィクストブレードの R7 をいち早くせしめるのはどうかと思い、とりあえずは遠慮した。
結局 R7 が早々と売り切れることはなかったので、最終的には買ったが。

では、フィクストブレード R7 を除くフォールディングナイフ 8本を御覧いただこう。
一応、比較のためにアルファドラドを置いておく。
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ところで、アルファドラドがタフなナイフだということは誰もが認めるところだろう。
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で、R1 マードックとアルファドラドを並べてみると・・・
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なんというオーバースペックだ。もう笑うしかない。

次に重量比較。アルファドラドに続いて、比較的小型の R1 マードックと R3 テンプルトン。
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軽量化とか全く考えてないな。もう笑いが止まらない。

軽いナイフしか出て来なくなったらナイフを買うのをやめるつもりだが、まだまだこの趣味から抜け出せそうにない。

続いて Quarter Master QTR-1 H.M.Murdock へ。

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御来訪者様の一人、そまりんさんから次のようなコメントを頂いたが・・・
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マードック(或いはテンプルトン)は、あのサイズであのゴツさと密度。
ある意味クォーターマスター社の理念を、端的に表しているモデルだと思います。

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全く同感で、今日のモデルは「なんとなく」ではなく、「これを一番手にしよう」と思って一番手にしたのではないかという気がするのだ。

クォーターマスター QTR-1 H.M.Murdock だ。
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パッケージはあまり凝ってはおらず、汎用型のダンボール箱。
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ただ、"QTRMSTR"の文字の部分はアルミテープを使用している。

中にはこのようなミニカタログが。
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この段階では、8番までだったようだな。

それから御丁寧にラミネートまでしてあるシリアルカード。
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マードックはこの通りアルファドラドよりも一回り小型だ。
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ん?こいつ直刃じゃないか!

メーカーサイトの写真は、この通り、珍しい極小サイズのハーフセレだ。
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あと、オーヤスヤさん営業当時の商品写真もハーフセレだった。
そして、"Q"のロゴマークと"USA MADE"の文字とシリアルナンバーの位置もメーカーとオーヤスヤさんと俺の元に来たやつで全て違っている。
(メーカーサイトのものはプロトタイプのようでシリアルナンバーが無いので"Q"の位置だけ注目。)
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俺の元に来たやつはシリアルナンバー28番で直刃。
オーヤスヤさんのは11番のようでハーフセレだ。

俺は当初から「直刃があればいいのになあ」と思っていたのでラッキーだが、なんか奇妙だな。
このあたりのいきさつを知りたいものだが。

セレーションで一番使い心地のいいのは言うまでも無くフルセレ。
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それもある程度長さのあるやつだ。

一方、小型ナイフのハーフセレや、大型でもセレ部の小さいものは使い辛い。
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ハモンドクルーザーのセレですら、小さくてイマイチだ。

ましてや、こんな小さなセレだと実用的にはかんべんして欲しい。
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見た目には面白いのでコレクションアイテムとしてはいいが。

このハンドルにしては大きめのクリップが後方取り付け。
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逆サイドに付け替えも簡単で、左手でも操作性良好。
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人差し指でのオープンも結構やりやすい。
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また、ブレードの重さを利用して慣性振り出しも快適だ。
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グリップ感触まずまず良好。
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それにしてもごついな。

クリップ末端を水平方向に曲げているので、どう転んでも手に食い込むことは無い。
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逆手握りも感触良好だ。
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ただ、大きさがこの通りなので、順手にしろ逆手にしろ、手の大きい人だと辛いだろうな。

精度良好。ばっちりど真ん中。
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ピボット部を覗き込むとボールベアリングの鋼球が見える。
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ロッキングライナーの噛みが浅いようだが・・・
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ブレードバック打ち付けテストでもびくともしない。
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特に問題は無いようだ。

ハンドルが小さいため、当然ロッキングライナーも短く、それゆえテコの原理でテンションやや強め・・・
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いや、アルファドラドのほうがよほどきついな。
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エッジは全体的にやや鈍角気味で、砥ぎの完成度 90% くらい。
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そのため、切れ味はたいしたことなく・・・ああ!このエッジは・・・

S&W CKG21BR と同じタイプだな。
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荒仕事ガンガン系。

ラフな作業ほどこいつの本領だろう。
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武器として使った場合、頭蓋骨ぶち抜くのも簡単なんじゃないか?

ハンドル重けりゃブレードも重い。なのでウエイトバランスはこれくらい。
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ハンドルインナーは少し肉抜きしてあるが、ハンドルに軽さは全く感じられない。
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全長 152mm 、重量 147g 、
ブレード厚 5.1mm 、ライナー厚 2.0mm 、
ハンドル厚 17.4mm 、クリップ含む 22.0mm

参考比較データ:アルファドラド
全長 166mm 、重量 123g 、
ブレード厚 2.6mm 、ハンドル厚 15.0mm 、
右サイドライナー厚 2.5mm 、左サイドライナー厚 2.2mm 、
ロッキングライナー厚 1.1mm 、

クォーターマスター好きの中に軽量ハンドル好きが居るとは考えにくいので、
このシリーズ中ではこの点についてはいちいち述べない。

また、7番と9番以外は全てライナーロックもしくはフレームロックなので、
この点についても述べないことにする。

というわけで、クォーターマスター1番手マードック、
手の大きい人を除き、このゴツさに魅力を感じる人にお勧めしたい。

(なお、7番手のフィクストブレード、トーマス・マグナムがこの時点でも売り切れてなかったため購入決定となり、1番から9番まで、省略無しでやれることになった。)

では、次回、クォーターマスターの2番手のこいつをやろう。
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4月14日(日)の夜のアップを予定している。

また、マンティスの Vuja De も買ったので、9番の記事の次にこれをやろうと思う。

今日も御来訪ありがとう。それじゃあまた次回も御来訪よろしく。

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旨い甘酒飲みたくないか?

「とりあえず飲めりゃいい」じゃなくて「本当に旨い甘酒を飲みたい!」なら、購入ポイントはこの一点に尽きる!

ズバリ!「要冷蔵」!
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つまり加熱殺菌してないってことだ。

旨い理由が「菌が生きてるから」なのか「熱変性してないから」なのかは俺にはわからない。

しかし、格段に旨いことだけは確かだ。

加熱殺菌したやつなんか飲む気がしなくなるぞ。

俺の知ってる限り、これに該当するのは「かねこみそ」のやつと「鳴門屋」のやつだけだ。

ただ、ネット通販では「かねこみそ」のほうが入手しやすいかな。
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かねこみそなら2本あるいは8本(1ケース)で買えるが、鳴門屋のほうは12本(1ケース)+他の何か1ケース、他に欲しいものが無ければ24本(2ケース)買わないといけないので、少人数だとちょっと辛いな。
高槻市に住んでた頃は、旧ダイエー摂津富田店(現イオンフードスタイル)に両方入荷してたので入手しやすかったが、今はどうなってるかな?

あまりに旨くて腹減ってるときに飲むと丸々一本空けてしまう。
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